おうちで見られる洋裁レッスン&型紙ディディソーイング

基本&コツ

天然素材の水通しと地直しのし方


リネンやコットンは絶対必要!

リネン100%の生地や綿麻の生地は、織りが緩いものは特に縮みやすいうえ、裁断時に生地がゆがみやすいので、裁断する前に水通しと地直しが必要です。

 

まずは水通しを

洗濯すると縮んでしまうと、せっかく縫った服のサイズが変わってしまったり、衿や袖ぐりなどがつれたり、ゆがんだりという場合も。

まずは水通しをしましょう。

①たらいや洗面器などを生地をびょうぶだたみにして入れ、たっぷりの水に浸す。びょうぶだたみにするのは、たたんだ折り目の中にも水が浸透しやすくするため。

②生地全体がしっかり水を吸った状態で、数時間からひと晩おく。

③軽く脱水して、ゆがみを整えて干す。

 

横糸を見てゆがみをチェック

干すときに整えても、もともと斜めにカットされていると、ゆがみの原因になります。こんなふうに横糸が生地端から出ているのは、斜めにカットされている証拠。これを平行だと思って裁断してしまうと、地の目が通らない状態で裁断することになります。

三つ折がしにくい、縫い目がよれるといった問題のほか、着ているうちに洋服全体がよじれてくる場合もあります。

 

余分をカットして地直し

横糸がほつれている場合は、生地の端から端まで横糸が1本通る位置まで抜きます。フリンジ状になった縦糸は、ローリングカッターなどで切り落としてください。

これで横地が平行になりました。この生地端に対して生地の耳が垂直になるように整えてアイロンをかけます。

この状態で、型紙の地の目線と耳の向きを揃えて裁断してください。